山下くんがテキトーすぎて。






──放課後。





「愛音〜。今日どっか寄ってかない?あたし、久々にバイト休みなんだ」





帰り支度をしていると、かんながこちらにやって来て言った。





「うん!行く!!」



やったー!
かんなと放課後デート久しぶりだー!





「よし!じゃあクレープなんてどう?」




「クレープ!食べたい!行こう!!」





盛り上がって
そんな会話をしていると、


隣から「ぶはっ」という笑い声が聞こえてきた。




見ると、さっきまで眠っていたはずの山下くんが頬杖をついた状態で楽しそうに私を見つめていて。



──ドキッ。






「そんな甘いものばっかり食べたら、太るよ、愛音ちゃん」




そう言って意地悪く笑う。



途端にドキドキうるさくなる心臓。



ていうか、今……
愛音ちゃんて言った……!




呼び方に深い意味なんてないんだろうけど、いつも不意打ちで下の名前呼んでくるから……




「ちゃ、
ちゃんと量考えて食べるもん!」




心臓に悪いよ。