「あのねっ、金曜日はありがとう!い、家まで運んでくれたみたいで…!」
緊張したけど、
なんとかひと息で言えた!
あとは……。
「これ、お礼!
私がつくったんじゃないけど……」
差し出すと、山下くんはようやく穏やかなカオになって、ふっと笑った。
「わざわざどうも。体調、もういーの?」
「うん、全快!」
「そ。よかった」
うわぁぁあ、
山下くんの優しい笑顔……。
さっきの不機嫌はウソみたい。
うっ…ドキドキするな、私。
「そーいえばさ、」
階段を登りながら、山下くんが呟く。
「うん?」
「遠山と遠山のおかーさん、似てんね」
「えっ、そうかな?」
ちょっと驚いた。
お母さんと似てるって言われたこと、
実はあまりない。
顔とか、自分でも似てるなんて全然思わないし……。
「なんてゆーか、雰囲気? 明るくて、楽しそうな人だなって思った」
「そ、そうなんだ……」



