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結局、終わったのは6時過ぎ。
山下くんは……
ぐっすり眠ってるみたいだけど。
どうしようか。
起こしたほうがいいよね…?
でもどうやって?
肩、叩けばいいのかなぁ。
悩んで固まっていると、
「あ、いたー。持ってこないから帰っちゃったのかと思った」
いつの間にか
ドアのところに吉村先生が立っていた。
「あっ、すみません!今終わりました」
慌てて吉村にノートを手渡す。
「……はい、遠山さんおっけー。今度から範囲間違わないようにね!」
「はい!気をつけます!」
「ところで……」
「はい」
「お隣の少年は
終わっているのかしら」
「…………」



