「す、好きだよ……」
身体が緊張で震えて、ゆらゆらとした声でそう呟いた。
抱きしめていた腕の力が緩まる。
そして、中邑くんは満面の笑みで私を見つめた。
「ようやく僕の想いが叶いました。……僕も先輩のことが好きです」
今まで見たことのない、屈託のない笑顔。
嘘、これは夢?
中邑くんが私のことを、好き?
「ほ……本当、なの?」
「こんな時に冗談なんて言うと思いますか?先輩のことは入学した次の日に見かけて、その時に好きになったんです。いわゆる一目惚れってやつですかね。それからずっと先輩一筋ですよ」
「ひ、一目惚れ!?どこに!?そんな可愛いわけでもないのに!」
「何言ってるんですか、十分可愛いですよ。最初声を掛ける時、めちゃくちゃ緊張したんですからね!連絡先聞く時も!断られたらどうしようかと内心ヒヤヒヤしていたんですから!」
冷たい中邑くんはどこへやら。
目の前の中邑くんは、まるで別人のように表情が柔らかい。
物静かな感じだったのに、凄くよく喋るし。
これが本来の中邑くんなの?
「……なんか、イメージが違うね」
「心を許した人間にしか本当の自分を見せない主義なんです。色々と人付き合いも面倒臭くて。ほら、特に女性のことに関しては」
中途半端に優しくしちゃうと勘違いさせたままになるからと、中邑くんはわざと告白してきた女の子を冷たい言葉で断っていたらしい。
それが原因で、周りから余計冷淡な人だと思われてしまってたみたいだけど。
「別に周りのことはどうでもいいんです。先輩が理解してくれてれば」
そう言って、中邑くんは笑った。
ああもう、その笑顔は反則。
そんな笑顔見せられたら、ますます好きになっちゃうよ……。
身体が緊張で震えて、ゆらゆらとした声でそう呟いた。
抱きしめていた腕の力が緩まる。
そして、中邑くんは満面の笑みで私を見つめた。
「ようやく僕の想いが叶いました。……僕も先輩のことが好きです」
今まで見たことのない、屈託のない笑顔。
嘘、これは夢?
中邑くんが私のことを、好き?
「ほ……本当、なの?」
「こんな時に冗談なんて言うと思いますか?先輩のことは入学した次の日に見かけて、その時に好きになったんです。いわゆる一目惚れってやつですかね。それからずっと先輩一筋ですよ」
「ひ、一目惚れ!?どこに!?そんな可愛いわけでもないのに!」
「何言ってるんですか、十分可愛いですよ。最初声を掛ける時、めちゃくちゃ緊張したんですからね!連絡先聞く時も!断られたらどうしようかと内心ヒヤヒヤしていたんですから!」
冷たい中邑くんはどこへやら。
目の前の中邑くんは、まるで別人のように表情が柔らかい。
物静かな感じだったのに、凄くよく喋るし。
これが本来の中邑くんなの?
「……なんか、イメージが違うね」
「心を許した人間にしか本当の自分を見せない主義なんです。色々と人付き合いも面倒臭くて。ほら、特に女性のことに関しては」
中途半端に優しくしちゃうと勘違いさせたままになるからと、中邑くんはわざと告白してきた女の子を冷たい言葉で断っていたらしい。
それが原因で、周りから余計冷淡な人だと思われてしまってたみたいだけど。
「別に周りのことはどうでもいいんです。先輩が理解してくれてれば」
そう言って、中邑くんは笑った。
ああもう、その笑顔は反則。
そんな笑顔見せられたら、ますます好きになっちゃうよ……。

