夢の力は偉大だ。


好きの力も偉大だ。


そのためだけに人生を歩むことができる。


他のものを捨てででも、守りたいものができる。


夢を叶えるために、好きな人を守るために、毎日必死になれる。


「大空も有馬もすごいよ」


あたしはそう呟いた。


あたしは逃げてばかりだった。


家業を継ぐということも、結局はイジメから逃げたからだった。


本当の夢ってなんだろう?


あたしは首をかしげた。


あたしにはまだ見つけられていないもの。


人生を変えるくらい、大きな衝撃。


それに出会えたあの2人は、ほんとうに幸せだったのかもしれない。