心外だな-だって世界はこんなにも-

青春・友情

椎名晴/著
心外だな-だって世界はこんなにも-
作品番号
1338073
最終更新
2022/01/31
総文字数
101,490
ページ数
255ページ
ステータス
完結
PV数
61,812
いいね数
5
 
 
 

『現実は書き変えられる。』
 
 
 
病気で入院することになった聡は、そこで祭という少女と出会い、一日一回、「やっちゃいけないこと」をするようになる。




時には周りを巻き込み、時にはスリリングな日々に、聡はどこか生きることに対しての喜びを感じるようになった。




そんな時、祭が倒れてしまい、そう長くないことを知る。




祭のために自分ができることは何か、祭のために残してやれるものは何か、聡は考え、悩み、心で苦しむ。




しかし、無常にも祭の最期は近づいて____




生きることとは何か、遺された者にできることとは何か、大人になれずもがく高校生の視点で必死に考える。




ちょっと切ないラブストーリー



◆2016-6-21 連載開始◇

◇2016-7-26 タイトル変更◆

◆2016-7-27 完結◇

この作品のレビュー

★★★★★
2018/07/20 15:26
投稿者: 小 粋 さん
ネタバレ
やみつき世界観

レビューを見る

この作品の感想ノート

はじめまして。特徴的なタイトルに惹かれ、あらすじを先に読んでしまったことをお詫びしつつ(でも結果、私にとってはそれが良かったのですが)、開始数ページの「あひゃん」で心を掴まれ、読み進めました。
あらすじを先に読ん読んでいた私にとって衝撃的なほど爆笑の渦。心外だなちゃうわ!と突っ込み入れながら肩を震わせ、気づけば深夜。しかし読む手は止まりません。

潰瘍性大腸炎もしくはクローン病かなと思いつつ読んでおりましたが、唐揚げを食べた瞬間やっちゃいけないわと。翌日の描写、というか、病院で過ごす様子の描写がとても現実的に感じました。

また、小説家の脳内ってこんな感じなんだなと思いました。つまり作者様はこうやって日々を過ごして、ずば抜けた文章力を小説としてまとめ上げていらっしゃるのか、、と、尊敬を超えてしまいました。

祭ちゃんと聡くんが、仲良く過ごす日々がしあわせで、でもみきを思うと辛いのです。幸せな端々に切なさが常にありました。
でも、爆笑も確かに共存していました。
登場人物全員の魅力もすごいです。

こんな風に場面を切り替えるのか。そのまとめ方の綺麗なこと。

最後の方はすごく切なくて、、。多分一週間はこの余韻に浸ると思います。

読み終えた後、男性作者様かな?と確認にプロフに飛んで見れば、まさかの「ほらそうやってすぐ死ぬ」のお方じゃないですか。
二つとも、とても惹きつけられる小説でした。

この思いを伝えられる気がしませんが、シンプルに、最高でした。
これは、書籍化するんじゃないでしょうか。これからも応援しております!!

素晴らしい作品をありがとうございました。
後々レビューに伺わせてください。

小 粋さん
2018/07/20 02:34

詩経 さん

「……心外だな。」へのコメント、そして、「ほら、そうやってすぐ死ぬ。」へのレビューありがとうございます。

「ほら、そうやってすぐ死ぬ。」では人間の醜さ、闇を描いたので、今度は人間の良さを意識しました。

違ったペースト(テイストですかね?)に感じたのはそのためだと思います。

これからもいろいろなジャンルに挑戦していきますので、お暇があれば覗いてやってくださいますよう、お願い申し上げます。

椎名晴さん
2016/10/26 18:06

はじめまして。

現実は残酷でも、最後はハッピーエンドにしたい美紀ちゃんの感情が伝わってきました。

祭りちゃんのハンディキャップをものともしない生き方には、明るい祭りちゃんだけに、切なくも爽快に笑える部分もあって、主人公じゃないのに思わず感情移入してしまいました。

特に最期のやっちゃいけないことのところは、切なくて泣けました。

それでも最後はハッピーエンドという不思議な気持ちになれる、「ほら、そうやってすぐ死ぬ。」とは違ったペーストの作風で、素敵な作品でした。

これからもいろいろな作品をじっくり読ませていただきます!



詩経

詩経さん
2016/10/26 07:35

この作品のひとこと感想

すべての感想数:15

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