どのくらい眠っていただろうか。 バイトが思いの外早く終わり、全日制の生徒が下校し終わるのを中庭にあるベンチで待っていたら、いつの間にか寝てしまっていた。 もう授業は始まっているのだろうか……辺りは静かで、夕焼けに染まった俺…… と、目の前を同い年くらいの女子が行ったり来たりしている他は、誰もいない。