涙涙の卒園式で年長児を見送ったあと、来年度の受け持ちの発表があった。
私は年中・ヒマワリ組の担任。
初めてクラスを受け持つことに緊張して、今からソワソワしてしまう。
同じ年中組の隣りのクラスは真理子先生。
そしてもう一クラスはベテランのめぐみ先生で学年主任も。
全体主任には、予想通り友紀奈先生がなった。
そして、もう一つ大きく変わったことがある。
「真理子先生。メイクきつくないですか?」
「そう?いつも通りだけど」
そう言ってる真理子先生の口元が笑っている。
良く見れば他の先生たちもどことなく去年よりも綺麗にしているような気がする。
その原因はおそらく……
「明日の春休みのお預かり保育の当番は誰ですか?」
女ばかりの職員室に、男の声が響く。
「はい。私です」
手をあげ振り向くと、穏やかな微笑みを湛えた洋祐先生が、職員室のドアのところから覗いている。
改めて見ると彫りの深い顔が園長先生に似てなくもない……
「奈々先生。イチゴ農家の方が、余ったイチゴを摘みに来ていいと言われてますが、どうしますか?」
「それは子供たちも喜ぶと思います」
「では、先方にお願いしておきます」
「あ、洋祐先生」
「はい」
「主任の友紀奈先生に話してきます」
「そうですね。お願いします。私も同行するので人数に入れといてください」
「はい」
私は年中・ヒマワリ組の担任。
初めてクラスを受け持つことに緊張して、今からソワソワしてしまう。
同じ年中組の隣りのクラスは真理子先生。
そしてもう一クラスはベテランのめぐみ先生で学年主任も。
全体主任には、予想通り友紀奈先生がなった。
そして、もう一つ大きく変わったことがある。
「真理子先生。メイクきつくないですか?」
「そう?いつも通りだけど」
そう言ってる真理子先生の口元が笑っている。
良く見れば他の先生たちもどことなく去年よりも綺麗にしているような気がする。
その原因はおそらく……
「明日の春休みのお預かり保育の当番は誰ですか?」
女ばかりの職員室に、男の声が響く。
「はい。私です」
手をあげ振り向くと、穏やかな微笑みを湛えた洋祐先生が、職員室のドアのところから覗いている。
改めて見ると彫りの深い顔が園長先生に似てなくもない……
「奈々先生。イチゴ農家の方が、余ったイチゴを摘みに来ていいと言われてますが、どうしますか?」
「それは子供たちも喜ぶと思います」
「では、先方にお願いしておきます」
「あ、洋祐先生」
「はい」
「主任の友紀奈先生に話してきます」
「そうですね。お願いします。私も同行するので人数に入れといてください」
「はい」