あなたに贈るホラー短編小説

「なぁ、知ってるか?

『ノベルの国』で

ファンタジー小説を書いていた

白鳥ミナミ、殺されたんだぜ」






「マジかよ、

あの白鳥ミナミが殺されたの?




でも、何で白鳥ミナミは

殺されたの?」






「イカれたヤツの犯行みたいだ。




白鳥ミナミを刺し殺したヤツは、

そのあと、自分の首を斬って

死んだんだぜ!」






「ヤベェな、その話。




人気ファンタジー作家も、

最後はホラーな死に方を

したわけだ」






「白鳥ミナミを殺したのも、

『ノベルの国』の

クリエイターだぜ。




大地カケルっていう

ファンタジーを書いてた……」






「でも、大地カケルって

いうヤツは、

何で白鳥ミナミを

殺したんだろう?」






「そうだよな。




ファンタジーな世界じゃねぇよ。




イカれてるんだ、その男」






二人の会話に、男性の声が

割って入った。






「僕はイカれてないさ。




僕は夢を叶えたんだ」






二人がその声がした方を

振り返ると、

そこにいるはずの誰かが、

まるで夢のように消えていた。