あなたに贈るホラー短編小説

「人が刺されたぞ!




警察だ! 警察を呼ぶんだ! 」






知らない男がそう叫んで、

慌ててその場から走り去った。






僕はその様子をボウと見つめ、

心の中で、死んだおばぁちゃんに

話しかけた。






〈 おばぁちゃん、

鉛色の石ころって、

心を込めて、懸命に磨いたら、

いつの日か、

輝く宝石になることが

できるのかな?




ねぇ、おばぁちゃん、

僕に教えて。




僕は鉛色の石ころのままで、

いつもいつも、息苦しいよ。




輝く宝石は、

最初から宝石なのかな?




ねぇ、おばぁちゃん、

僕はその答えが

知りたいんだ…… 〉