あなたに贈るホラー短編小説

僕が白鳥ミナミに

そう言ったとき、

彼女は何も言わずに、

僕の顔を見つめていた。






「僕はあの小説が

大好きなんです。




とっても夢があって、

どんな願いも叶って……。




あの物語は、

本当に素晴らしい

ファンタジーです。




僕はあの作者に憧れています。




毎日、毎日、

その作者のことを考えて、

生きてきたから……」






僕は困惑して、

何もしゃべれずにいる

白鳥ミナミの顔を

じっと見つめた。






「白鳥ミナミさん、

僕はずっとアナタが好きでした」