あなたに贈るホラー短編小説

あのワンピースの女性は、

白鳥ミナミだと、

僕は直感的に思った。






僕が毎日、パソコンの前に座り、

じっと耳を澄まして聞いていた

その声を

僕が聞き間違えるということが

あるだろうか?






そして、白鳥ミナミが

ツイキャスで必ず言う

あのセリフ、

「明日もいいことあるといいね」

というあの言葉を

僕が聞き間違えることが

あるのだろうか?






毎晩、僕は、

パソコンの画面の前に座り、

ツイキャスを配信している

白鳥ミナミを想像していた。






僕は大好きで、

憧れている白鳥ミナミに

生涯、会うことはないと

思っていた。






でも、証拠こそはないものの

僕はあそこにいる女性を

白鳥ミナミと確信して、

胸のドキドキを止められずに

その女性を見つめていた。