リアル炎上「GPS」

オレがそんなことを考えながら、スマホの画面を見つめていると、リビングの方でガラスが割れる音が聞こえてきて、オレはビクリとして振り返った。




誰かがこのアパートのガラス戸を割った……。




もしかしたら、もう誰かがオレの居場所を突き詰め、このアパートに入ってきたのだろうか?




オレは自分の部屋の中で、じっと息をひそめて、耳を澄ました。




もうR-GPS法は、機能し始めている。




オレのアパートのガラスを割る器物損壊くらいの罪は、もちろん処罰の対象外だ。




もう狩りは、始まったのだろうか?




オレの心臓は、ドキドキと大きな音を立てて動き出した。




犯罪が処罰の対象外になるならば、リベンジャーたちは、どんな残酷な復讐もこなすだろう。




逃げなくちゃ……。




オレはリベンジャーたちがいないどこかに、逃げなくちゃ……。




オレはそう思って、静かに立ち上がろうとしたとき、廊下の方から、足音が聞こえてきた。




オレはその足音を耳を澄まして聞いていた。