僕はある日、インターネットでR-GPS法を調べていると、興味深いブログを見つけ、それに見入った。




それはNJというハンドルネームの人が書いた『R-GPS法に復讐を』というブログで、僕はこのブログを読んで、池下管理官が、たくさんの人に憎まれているのを知った。




僕は国家犯罪撲滅東京支庁に働くようになり、R-GPS法の残酷さや罪深さを理解していた。




そして僕は、自分が毎日、仕事と称してやっていることは、本当に正しいのかと疑問を持った。




僕はR-GPS法を認可する側の立場にありながら、NJのブログを欠かさず読んだ。




そして僕が、NJのブログを読んでいるうちに、僕の中に一つの関心事ができ始めた。




それは、NJが池下管理官に罰を与える日。




僕はいつか来るはずのこの日が、気がかりで仕方がなかった。




本当に正しいのは、池下管理官なのか、それともNJなのか?




僕はNJのブログを読みながら、そんなことを考えていた。