もしも国の法律が変わって、復讐を合法にしてくれたなら……。




僕はそんなことを考えて、一人でほくそ笑んだ。




僕の頭の中に、復讐したいヤツらの顔が次々と浮かんで、僕は想像の中でヤツらを殺していた。




僕の想像の中で復讐を受けるヤツは無抵抗だ。




そして、僕の恨みや憎しみに賛同してくれる人は、みんな僕の味方になる。




僕はたくさんの味方を引き連れて、無抵抗な一人を殴り、蹴り、暴力の限りをつくして、殺してやるんだ。




それが僕の夢と理想の法律。




もしも僕が偉くなったら、僕は世の中を変えられるだろうか?




僕はそんなことを考えながら、孤独の中で勉強をした。




自分の夢を叶えるために……。




自分の理想を叶えるために……。