僕は幼い頃、劣等感の中で生きていた。




体は小さい。

スポーツはできない。

頭だって良くはない。




家に帰れば、まともに働きもしない父と母がいる。




僕の家は貧しくて、借金まみれだ。




そんな僕たちを親戚までもが見放していた。




自分が世の中の底辺に生きているということを
僕は父に説明されずとも、容易に理解することができた。




僕はそんな自分がイヤで、世の中の底辺から、世の中の成功者たちを仰ぎ見た。




いつの日か、僕も成功者たちの仲間入りをしたい。




それが幼い頃に、僕が見続けていた夢だった。