リアル炎上「GPS」

「や、止めろ!

こっちに来るな!」




池下は怯えた顔で、声を上ずらせてそう言った。




でも、池下の願いも空しく、池下に憎しみを持つ者たちは、我先にと池下の体にのしかかり、池下の体の自由を奪った。




池下は身動きも取れないまま、左腕を床の上に伸ばした格好で、必死にもがき、叫び声を上げた。




「止めろ!

止めるんだ、名城純!

お前は間違っている。

それ以上、罪を重ねるな!」




池下の叫び声に、部屋にいる全員の期待が高まった。




池下聖夜が考案したR-GPS法は、今まで、泣き叫び、許しを乞う者を助けたことがあっただろうか?




「竜也、オレにハンマーをくれ」




オレはそう言って、竜也からハンマーを受け取った。



そしてオレは、まだキズのない池下聖夜の左手の人差し指に、ハンマーを振り下ろした。