オレたちは人気のない一軒家の一室に池下聖夜を放り込むと、池下の口をふさいでいたタオルを外してやり、池下に言った。




「この部屋の中の会話は、二十四時間、ずっと録音させてもらう。

それはお前がR-GPS法を間違った法律だと認めたことをR-GPS法を憎むたくさんの人たちに知ってもらうためだ。

今日からこの部屋は、オレとオレのフォロワーで管理する。

入れ替わり立ち替わり、お前を憎んでいる人がこの部屋を訪れるから、お前はきっと、無事でいることはできない。

だからオレたちは、早くR-GPS法を間違った法律だと認め、楽になることをオススメする」




「ふざけるな、名城純!

こんなことをして、ただ済むと思うなよ!」




オレはロープで体を縛られている池下を見下ろして、池下の腹に思いっきり蹴りを入れた。




池下はその衝撃に呻き声を上げ、苦しそうな表情で悶えた。