オレはおそらく今のまま、毎日、酒びたりで一人さみしく死んでいくだろうけれども、その前に、一度だけでも、聖夜に会いたいんだ。




そしてオレは聖夜に謝りたい。




ただの一度でも、聖夜の話をまともに聞いてやらなかったことを。




オレは運命に逆らうように努力する聖夜が疎ましかったんだ。




聖夜の努力する姿が、まるでオレのすべてを否定しているみたいで、オレはつらかったんだ。




オレは残りの人生も酒を飲んで過ごすよ。




オレにはつらいだけの毎日をシラフで生きていくことなんて、できないから……。




聖夜はきっと、こんなダメなオヤジを憎むと思う。




でも、オレはさぁ、無性に聖夜に会いたいんだ。




聖夜と会って、オレは聖夜に謝りたいんだ……。