リアル炎上「GPS」

ある日、突然、聖夜は新聞配達を始めたんだ。




そのときはオレもうれしかったね。




聖夜もやっと、自分を理解し始めたって。




聖夜だって、もう中学生なんだ。




金を稼いでもいい歳なんだ。




聖夜が新聞配達を始めて、三ヶ月目、金がないオレは聖夜に金を借りにいったんだ。




そしたら女房が、オレの腕にしがみついて、オレに言ったんだ。




「そのお金はダメ!

そのお金は、聖夜が高校に行くためのお金なの」って……。




オレは女房の手を振り払って、聖夜の金を握りしめて、馬券を買いにいったんだ。




でもさ、その馬券も、オレに夢と期待を持たせただけで、紙クズに変わっちまった。




お金って、本当に儚いものだよ。




聖夜が三ヶ月かかって稼いだ金も、三分で紙クズに変わるのだから……。