リアル炎上「GPS」

日が沈み、何事もないままに、オレは刑期、二日目の夜を迎えていた。




もしも、オレがこのままリベンジャーたちから罰を受けずに、無罪を勝ち取ることができたなら、敦子と一緒に夢を見て生きるのも悪くないとオレは思った。




〈 夢ってね、その人自身なんだって……。

夢って、つまりは将来なりたい自分でしょ。

だから、その人の夢を聞けば、その人がわかるのよ 〉




かつて、オレが騙した女の一人が、オレにそう言った。




そう言ったその女の夢が、オレといつまでも一緒にいることだと知ったとき、オレは思わず苦笑した。




あなたのその夢は、あなたの貯金がなくなったときに、消えてしまうことを知っていたから。




そんなゲスなオレが、恵まれない平凡な女の夢を叶えてやりたいと思っている。




それはまるでセンスの悪いコメディみたいで、オレは自分の気持ちを疑った。




もしかしてオレは、この水沢敦子という何の取り柄もない女を好きになってしまったのだろうか?




もしそうだとしたら、オレに騙されてきた女たちは、このブラックジョークを笑うだろう。




坂上真人はアブノーマルだって。




〈 でも、不思議だ 〉




オレはそう思って、微笑んだ。




〈 オレはこの女だけは、どうしても騙す気にはなれないから…… 〉