リアル炎上「GPS」

「敦子、ありがとう。

オレは偶然、お前に知り合えて良かったよ」




「アンタさぁ、世の中には偶然ってないって知ってる?」




敦子はそう言って、オレの顔を見つめていた。




「偶然って、じつは必然なんだって。

人の運命みたいなものは、最初から決まっているんだよ。

きっと私とアンタが出会ったのは、偶然なんかじゃないんだよ」




偶然は必然……。




何か気取ってるけど、素敵な言葉だとオレは思った。




「敦子、オレと車で遠くに行こう。

できればあまり、人が来なそうな所に」




「アンタがそうしたいなら、そうしようか。

もう私たちは仲間だから」




敦子はそう言ってオレに微笑んだ。




オレは敦子の笑顔につられて、一緒になって笑っていた。