オレは敦子と一夜を過ごしTGTとしての二日目を迎えていた。




オレは自分の不安をかき消したくて、夢中になって、敦子を抱いた。




オレは自分に降りかかっている悪夢のすべてを振り払いたかった。




〈 オレの刑期はあと二日だ。

あと二日過ぎれば、オレの悪夢は消え去るんだ。

それまでどうにかして逃げなくては…… 〉




オレはサングラスをかけ、皮の帽子を深く被ると敦子に言った。




「それじゃ、ここを出ようか?」




オレがそう言うと、敦子は笑いながらオレに言った。




「アンタのその帽子とサングラスは何なの?

まるで変装ね。

アンタ、本当に悪趣味よ」




オレは敦子のその言葉に何も答えず、苦笑した。