リアル炎上「GPS」

「今日、アンタは私に声をかけただろ?

そんなことって、私の日常にはないことなんだよ。

あのときアンタは、私のことが必要だったのかい?」




「ああ、そうだ。

オレにはお前が必要だった」




オレは敦子にそう言ったが、オレのその言葉は、半分は本当で、半分は嘘だった。




味方が欲しかったオレには、敦子が必要だった。




でもオレは、一緒にいてくれる女であれば、誰でも良かった。




「私は人から必要とされない女。

だから私は、バカなくせに、自分の存在価値って、何だろうって思うんだよね。

アンタ、こんな私の話を聞いて、本当は笑いたいだろ?

アンタは、バカでブスな女のひとりごとを聞いていて、私のことをみじめな女だって思うだろ?」




敦子はそう言って、オレの顔を見つめていた。




「だからさ、私はアンタに声をかけられたとき、本当はうれしかったんだ。

こんな私でも、少しは価値があるんだなって……」