リアル炎上「GPS」

「私はね、誰からも必要とされない子どもだったの」




敦子はそう言って、悲しそうに笑っていた。




「私は捨て子なのよね。

本当の両親が誰なのかすら、いまだにわからないの。

だから私は、施設の中でずっと育ってきたのよ。

アンタはわかるかしら?

親がいない子どもって、まわりからバカにされるのよね。

小学生でも、施設にいる子どもが、普通じゃないことがわかるのよ。

私はね、施設に帰っていくときに、いつも思ってた。

どうして私のお父さんとお母さんは、私を捨てたんだろうって……。

そんなことを考えながら、一人で帰宅していると、ひとりでに涙がこぼれてきて……」




オレは敦子の話を何も言わずに聞いていた。




その話は、三日後のオレには、少しも関係のない話だと思いながら……。