リアル炎上「GPS」

「変わった人ね」




敦子がそう言って、車のエンジンを切ろうとしたとき、オレは慌てて敦子に言った。




「お願いだ!

エンジンを切らないで!」




敦子は急にオレが大きな声を出したことに驚き、オレの顔を見つめていた。




「ごめん……。

大きな声を出しちゃって……。

今日はさ、音楽を聞いていたい気分なんだ。

だから、エンジンを切らないで」




オレがそう言って、敦子に微笑むと、敦子も笑って、右手を膝の上に置いた。