傷害以上、殺人未満……。




オレはその言葉に驚愕した。




つまり花岡のヤツは、オレを殺しさえしなければ、いくらオレを痛めつけても罪には問われない。




オレの足の骨を粉々に砕いても……。




オレの腕を引きちぎっても……。




オレの顔を切り刻んでも……。




オレは自分がTGTに指定されてから、三日が過ぎることを心から願った。




『刑期は三日に処する』の一文は、三日が過ぎ去れば、オレがTGTでなくなることを意味していたから……。




オレは体をガタガタと震わせながら、神に祈った。




〈 神さま、どうかお願いです。

あと一時間だけ……、
一時間だけでいいから、オレを世の中から隔離して下さい。

オレは五体満足でいたいのです。

どうかあのバカげた法律から、オレを救って下さい 〉