オレはタクシーの中で目をつぶり、これからどうやってリベンジャーたちから逃れるかを考えていた。




金もない。




味方もいない。




そんな八方塞がりな状況で、オレはどうすれば……。




オレがそんなことを真剣に考えていると、オレの頭の中に、一つのアイデアが浮かんで、オレはニンマリと笑った。




〈 今のオレには仲間がいない。

その現実は、どうやっても変えることはできない。

でも、それならば、今から仲間を作ればいいじゃないか! 〉




オレはその妙案に、希望の光を見いだした。




〈 オレはいつだって、見知らぬ女を仲間にしてきたじゃないか。

オレはプロの詐欺師だ!

女を味方につけるプロだ!

今のオレはケガをしていて、怪しまれるかもしれないけど、それでもオレに味方をする女はきっといる! 〉




オレはとりあえず、自分の次の行動を決めた。




〈 オレは血まみれの服を着替えて、街に出る。

そこでオレの味方を見つけてやる!

オレならばできるさ、絶対に! 〉