リアル炎上「GPS」

「田代さん、わかりました!」




色黒の警察官の後ろに、さっきいなくなった若い警察官が戻ってきて言った。




「その男は、坂上真人、二十七歳。

倉田菜々子のR申請で、TGTに認定されています。

田代さん、その男を庇ってはいけません。

その男はTGTです!」




若い警察官のその言葉で、警察署内がざわつき始めた。




警察署内にいる警察官が、なぜだかオレに敵意をむき出しにして、オレをにらんでいる。




オレは辺りを見まわし、自分の弱い立場に気づくと、体がカタカタと震え出して止まらなかった。




〈 なぜだ!

警察官は、市民を守るのが仕事なのに!

それなのに、どうして? 〉




オレはそう思いながら、事態の急変に身構えた。