リアル炎上「GPS」

〈 チクショー。

みんなオレの敵かよ。

確かにオレは、菜々子を騙して、金を奪った。

でもオレの罪は、それ以上でも、それ以下でもない。

オレが国の敵だって?

バカげてる! 〉




オレにはもう、金もなければ、助けてくれる人もいない。




右手の爪が剥がされ、血まみれなこの格好では、オレに近寄る人すら誰もいない。




オレが無罪を勝ち取るまで、あと三日。




オレにとってその時間は、はてしなく遠く感じられた。




オレはひたすら歩き、国道にたどり着くと、自分の居場所を理解して、ため息をついた。




〈 オレはこんなところにいたのか?

ここから歩いてアパートに帰ったら、五時間はかかるぞ。

本当にふざけてやがる!

せめて、金さえあれば…… 〉




オレは国道沿いをトボトボ歩きながら、最近知り合った仲間に電話をして、車に乗せてもらうことを思いついた。




そうすれば、一度、アパートに帰って着替えもできるし、そのまま車で逃げることだってできる。




オレはとっさに思いついたそのアイデアに微笑みながら、ポケットからスマホを取り出し、最近できた友だちの田中に電話をかけた。