リアル炎上「GPS」

いくら必死になって手を振っても、少しも止まる気配のない車たちに業を煮やし、オレはついに道路に飛び出して車の前に立ちはだかった。




オレは道路の真ん中で両手を広げ、意地でも車を止めてやろうと思った。




モタモタしていたら、またヤツらが来ないとも限らない。




オレは自分に向かって迫りくるワゴン車をにらみつけながら、一歩も引かない構えで、両手を振った。




〈 コノヤロー、止まらないつもりなら、オレのことをひきやがれ!

オレはこんなところで、モタモタしてるわけにはいかないんだ!

オレは絶対に、この車を止めてやる! 〉




オレに迫ってくるワゴン車が、けたたましいブレーキ音を上げながら、横滑りしてオレに迫ってきた。




オレはそれを見て、心臓がドキドキと大きな音を立て始め、息が詰まった。




そしてそのワゴン車は、スリップしながらも、オレの目の前、30センチでピタリと止まった。