リアル炎上「GPS」

オレは美奈子が襲われたあの日の夜から、決して消し去ることのできない罪の意識を抱えて生きている。




もしもあのとき、オレが美奈子を助けていれば……。




もしもあのとき、オレが上手く逃げていれば……。




もしもあのとき……。




もしもあのとき……。




オレは決して戻ることのできない過去に思いを馳せ、あのときの時間を取り戻したいと願う。




オレと美奈子が一緒に笑っていたあの頃へ……。




オレはもう一度、美奈子の笑顔を取り戻したくて、美奈子の車椅子を押しながら、美奈子に明るく話しかける。




「なぁ、美奈子。

お前も知ってるおっちょこちょいの宏志がさぁ、すごい勘違いをして、彼女とケンカしたんだ。

宏志のヤツが悪いのにさぁ、あいつはなかなか謝らなくて……。

だからオレは言ったんだ。

バカだなぁ、意地を張るなよ、二人で仲良くした方が楽しいだろって」




なぁ、美奈子。

君はもう笑ってはくれないのかい?




オレはどうしても美奈子の笑顔を取り戻したいんだ。




なぁ、美奈子。

オレたちはもう一度、美奈子に笑ってもらいたい。




楽しく二人で過ごしていたあの頃のように……。