リアル炎上「GPS」

オレはロープをほどかれ、やっと身動きができるようになった。




オレは、助かったというよろこびと、こいつらを殺してやりたいという憎しみの入りまじった気持ちで菜々子の顔を見つめていた。




ほんの一ヶ月前は、オレに尽くすことだけを考えている従順な女だったのに、こんなにまで菜々子が変わってしまうなんて……。




オレはR-GPS法のすごさを知った。




法律に守られ、絶対的な強者になったリベンジャーたちは、TGTであるオレに対して、どこまでも残忍で無慈悲でゲスだった。




爪を剥がされたオレの右手からは、血がポタポタと止まることなく流れ落ちている。




〈 こいつらの気が変わる前に、早くここから逃げなくては……。

こいつらに関わっていたら、オレはボロ雑巾のようにクシャクシャにされてしまう。

チクショー、何でオレはこんなことになっちまったんだ…… 〉




オレはそんなことを思うと、フラフラとした足取りで立ち上がり、リベンジャーたちに背を向け、倉庫の出口へと歩き出した。