リアル炎上「GPS」

「それじゃ、真人くん、あなたの話を聞く前に、私の見解をあなたに話しましょう」




菜々子はそう言って、オレの前に立ち、オレの顔をギロリとにらんだ。




「あなたは最初から、私を騙すために、私に近づいた。

あなたと知り合ったあの日の夜も、決して偶然ではなくて、あなたが仕組んだ出会いだった。

私はそんなことにも気づかずに、あなたを好きになってしまったけれども、あなたはお金さえ奪えれば、どんな女が恋の相手でもかまわなかった」




菜々子はそこまで言うと、一拍、間を置いて、オレの顔を見つめた。




「真人くん、私はあなたに最初の質問をします。

あなたが私に近づいたのは、私を騙して、お金を奪うためですね?」




オレは、怒りに満ちた目でそう言った菜々子の顔を見つめると、呼吸が苦しくなり、胃がキリキリと痛んだ。




菜々子の言う通り、真実が一つしかないとするならば、菜々子の言葉が真実だった。




でもオレは、その真実を真実と認めるわけにはいかなかった。




オレはどうにかして、空想の中から、新しい真実を作り出して……。