リアル炎上「GPS」

「お前、何で助けなんて求めているの?

罪人のくせに!」




ハイエナのようなショートカットの女が、そう言ってオレをにらんだ。




「まずくないか?

みんなが僕たちを見ている」




オタク風の男がそう言って、怯えた声を出した。




オレは命がけで、もう一度、駅の構内、すべてに聞こえるような声で、叫んだ。




「助けてくれ!

オレを拉致しようとしているこいつらは、異常なんだ!

オレ、殺されるよ!

助けてくれ!

誰かオレを助けてくれ!」




オレの命がけの言葉は通じたのか、体育会系の大学生たちが、菜々子のフォロワーたちを取り囲んだ。




菜々子のフォロワーたちは五人。




体育会系の大学生は、二十人以上。




オレを取り囲む状況は、にわかに好転し始めた。