夜の図書室で

「どこか置いとけば?」


 本を持っている女子がほこりを手ではらって落とすと、グレーの綿ぼこりが文庫本から床に落ちていった。


「きたねーな。俺触りたくない」


 よくわからない文庫本より、みんな、さっさと掃除を終わらせたかったらしい。文庫本をどうするか、という話題はいつの間に自然消滅して終了していた。


 教室の掃除がひととおり終わって、それぞれ持っていたほうきを片付け始めた。