夜の図書室で


 キーンコーンカーンコーン……。

 チャイムが鳴った。そのせいか、そろそろ帰ったほうがいいかな、とふと思った。


「してほしいことって、なんでもいいの?」


「うん。あたしにできることなら」


 だとすると、だいぶ限られてくるな。


「僕にとりつくのやめて、っていうのは?」


「そういうのはダメ」


 即答だった。ダメか。


「心残りがなくなったら、ちゃんと離れるから。ほかには?」