キーンコーンカーンコーン……。 チャイムが鳴った。そのせいか、そろそろ帰ったほうがいいかな、とふと思った。 「してほしいことって、なんでもいいの?」 「うん。あたしにできることなら」 だとすると、だいぶ限られてくるな。 「僕にとりつくのやめて、っていうのは?」 「そういうのはダメ」 即答だった。ダメか。 「心残りがなくなったら、ちゃんと離れるから。ほかには?」