夜の図書室で

「名前、わかんないんだったら、なんて呼べばいいのかな」


「なんでもいいよ。名前、好きなようにつけて」


 自分の名前なのに、どうでもいいことのように言う。


「うーん。そうだなー。じゃ、名無しだから、ナナちゃん」


 名無しのナナちゃん。思いつきで、センスのかけらもない。


 たいして考えてない名前なのに、嫌がりもせず、「うん、わかった」と納得してくれので、すぐに決まった。