夜の図書室で

 三階の校舎から、飛び降りた女の子がいる。


 確かに、ここは三階だ。


 あの噂……、本当だったのか。


 恐怖のせい尚可、脳が、ほんの一瞬、機能停止したかのように、無になった。


「落ちたっていうのは、その……」


 自殺? と聞けないでいると、女の子は指差していた右手で頬杖をついて、顔を少し傾け、


 僕から視線をそらした。


「言わなくても、だいたいわかるでしょ?」