夜の図書室で

 胸を押さえて、不整脈になっていそうな心臓を落ち着かせていると、女の子は僕の机の上に両腕を乗せ、顔から下、肩のあたりが見えるようになった。見方によっては、下から机によじのぼり、はい出てきたようにも見えた。


 顔をじっと見ている。それ、この前もやったよね? 眼を、じいっと見てくる。じいっ、って音が漫画の擬音みたいに聞こえてきそうなぐらい、見ている。


 怖い。


 なんで幽霊なのに、こんなにはっきりと見えているのか。


 あと、普通に会話できているのも、なんで?


 幽霊だよね?