夜の図書室で

「明るく言うな。帰りたいんだよ僕は。帰らせ」


 帰らせろよ、と言おうとして、体を少しだけ左に向けようとしたら、金縛りが足だけじゃなく、背中にも始まった。自分の意思で、自分の体が自由に動かせない。でもなぜか話はできるという、かなり奇妙な体感。


「明日も、また来てよ」


 この女の子、ずっと、普通に話しかけてくる。なんで僕は幽霊が見えているんだろう。それも、幽霊と会話までしている。霊感なんて、なかった。急に目覚めたのか?


 混乱している僕に、


「名前、なんていうの?」


 名前を聞いてきた。