ありえない光景を目にして、動けなくなった。紺色のソックスをはいていて、足首から下、靴を履いていなければおかしいはずのそこは、教室の床がある。透けて見える、なんてもんじゃない。ない。まったくない。消えている。
ぞわぞわと背中のあたりから、下から上に駆け上がるように恐怖心が広がっていく。
「あのね、あたしは見てのとおり、もうこの世にいない人なのよ。でね、お願いがあるの。心残りがあるせいで、あの世に逝けないままになってるの」
立ったまま金縛りか? なんだよ、足が動かない!
「未練があって成仏できないのかな。あたしにもよくわからないんだけど……。だから、あなたみたいに幽霊が見える人をずぅーっと待っていたわけよ。良かったー、これで少しは天国が近づいた」
この人が言っていることもよくわかんないけど、それより、なんで足動かないんだよ?! 上履きの底が床にくっついてる。
ふくらはぎの筋肉に力が入れられない。怖いから動けないのか? 初めてだ、こんなの。
ぞわぞわと背中のあたりから、下から上に駆け上がるように恐怖心が広がっていく。
「あのね、あたしは見てのとおり、もうこの世にいない人なのよ。でね、お願いがあるの。心残りがあるせいで、あの世に逝けないままになってるの」
立ったまま金縛りか? なんだよ、足が動かない!
「未練があって成仏できないのかな。あたしにもよくわからないんだけど……。だから、あなたみたいに幽霊が見える人をずぅーっと待っていたわけよ。良かったー、これで少しは天国が近づいた」
この人が言っていることもよくわかんないけど、それより、なんで足動かないんだよ?! 上履きの底が床にくっついてる。
ふくらはぎの筋肉に力が入れられない。怖いから動けないのか? 初めてだ、こんなの。



