……これが、恋ってやつなんだと知った。 好きになる術なんて必要なかった。 いつの間にか、堕ちてた。 名前も知らない ハイジャンを見つめる。 彼女に。 この年で初恋を知った俺は、溢れる気持ちを抑えることが出来なかった。 まるで、幼稚園児が好きな女の子にちょっかいを出すみたいに。 だから今日も 「まーひ」 俺は、まひの名前を呼び続ける。