「バカッ!んなんじゃねーよ!」 少し俯いた頭上。 思いっきり否定する声が聞こえた。 ……耀くんの。 こういう時、耀くんならおどけてみんなに合わせたりしそうなのに。 どうしてそんなにムキになるの……? チクッと痛む胸。 「拓弥お前っ、朝練サボっただろ~」 「んぐっ……や、やめてくれ~~」 耀くんは拓弥くんをとっ捕まえると、羽交い絞めにした。 これって、照れ隠しなの……? それとも、本当にイヤで否定したの……? 耀くんの本音は、 どっちに隠されてるの……? ……知りたいよ。