聞くことは許されているのか分からない。 それでも、もう止めなかった。 見失って、迷って。 それでも諦め切れなかった気持ち。 あたしはもう 耀くん以外見えない。 耀くん以外好きになれない。 ───だから。 「あたしも好き……耀くんが……好きっ…… ……大好きだよっ!!!!」 最後は、携帯を耳から離して大声で叫んだ。 見られているとか。 大勢の人の前だとか。 そんなのどうでも良かった。 ただ、目の前の耀くんに伝えたかったの。 あたしの声で。