「───もう……来ないでほしい……」 「……えっ……」 全身が凍りついた。 "もう……来ないで……" それはどういう…… 「……聞こえなかった……?」 あたしを振り返った耀くん。 冷たい瞳が、あたしの胸を鋭く射抜く。 「もう、ここへは……」 「……っ……!」 これ以上、そんな耀くんの言葉を聞くのが堪えられなくて。 その意味を問うのすら怖くて。 あたしは病室を飛び出した。