ゾッとするホラー短編集

「健二くんも、

あの女の子の幽霊に、

心臓を掴まれたのかしら?」






恵子が言ったその一言に、

私はドキリとして、

両手で胸を押さえた。






私は、あの幼い女の子の幽霊に、

氷のような冷たい手で

心臓を掴まれた。






もしかしたら、

あれは幼い女の子の幽霊の呪い。






だとしたら、

健二の次の犠牲者は、

もしかして、この私?