ゾッとするホラー短編集

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私は誰かに体を揺すられ、

目を覚ました。






私が目を開けると、

そこには、

心配そうな顔で私を見ている

拓海と恵子の姿があった。






私は二人の心配そうな

顔を見ているうちに、

昨日の夜の恐怖体験を

思い出して、

ハッとして起き上がった。






私は、幼い女の幽霊に

心臓を掴まれて、

それで、私は……。






私が怯えながら、

まわりを見ると、

そこにはもう、

幼い女の子の幽霊の姿はなく、

太陽が病院の長い廊下を

照らしていた。






〈 私は助かったのかしら? 〉






私が、そんなことを思い、

安堵感に満たされたとき、

私は、自分がここにいる

大切な理由を思いだして、

慌てて声を上げた。






「拓海くん、

健二くんはどうなったの?




健二くんは無事なの?」






私がそう言うと、

拓海は私に笑顔を見せた。






「健二は無事だよ。




さっき目を覚ましたばかりだ。




ほら、そこでまだ

横になってるよ」