ゾッとするホラー短編集

私たちは、女の子の幽霊から

その言葉を聞いたとき、

恐ろしくて、悲鳴を上げた。






私の頭の中に、

さっき聞いたばかりの

外科医のことが思い浮かんだ。






『私の心臓を……、返して……』

そう言われたあの外科医は、

心臓麻痺で……。






私はバニックになって、

何も考えられず、

身動きがとれなかった。






〈 私たちは、

このまま死んでしまうの? 〉






私の頭の中に、

そんな考えが浮かんだとき、

拓海の甲高い声が、

病院の長い廊下に響いた。






「みんなこっちだ!




早く逃げるぞ!」