ゾッとするホラー短編集

「どうした、菜々子。


何かあったのか?」






隆志が悲鳴を上げた

菜々子に目を向けると、

菜々子は、青ざめた顔で

体を震わせ、

ベランダの方を見つめていた。






隆志は、普通ではない

菜々子の様子を見て、

胸騒ぎを覚えながら、

菜々子に話しかけた。






「菜々子、

いったい急にどうしたんだ?




何があったって言うんだ?」






隆志が菜々子にそう言うと、

菜々子は震えながら

ベランダの方を指さし、

隆志に言った。






「隆志くん、

ベランダに……、

人が立ってる……」